花粉症の人口は推計1,000万人以上にのぼり国民病と言われております。また今まで花粉症ではなかった方が、突然花粉症になることもよくあります。
原因は食生活や住環境の変化により、アレルギー体質の人が増加していることや大気汚染など様々な要因が考えられておりますが、戦後盛んに植林されたスギ林の樹齢が30年を超えて花粉量が多くなっていることが大きな原因と言われております。
花粉症とは、アレルギー性鼻炎の一種で、植物の花粉が主な原因です。
◆主なアレルゲン:スギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカバ、など
◆症状:鼻水、鼻づまり、目のかゆみ、皮膚のかゆみ、身体の熱感、だるさ
◆対策:花粉の飛散量・症状に合わせて対策しましょう。重要なのは早期対策です。花粉が飛散する2週間前から症状を緩和させる薬の服用を開始することにより、花粉の飛散量の多い時期でも症状を軽くする効果が期待できます。
アレルギー反応は色々な物質によって生じます。
血液検査によってアレルギーを起こす物質を調べると同時にその強度を0~6段階で表示し知ることができます。
検査結果は1週間程度でわかります。
MAST36検査法
アレルギー症状を引き起こす原因(アレルゲン)にはダニ、ハウスダスト、花粉、食物、カビなど様々な物質があり、一度に36項目を測定できる検査です。
MAST36検査は保険適応可能です。検査料は自己負担3割の場合、およそ5,000円かかります。
アレルギーの原因となる花粉が飛散する時期を確認しましょう。関東地方における花粉カレンダーをご紹介します。
花粉症をはじめとするアレルギー性鼻炎は、治療を始める前にアレルギーの原因を特定することで、症状を緩和することが可能です。
血液検査でアレルゲンを特定後、個人に合った治療法を提案しております。
眼鏡やマスク、環境整備などにより、花粉やほこりなどのアレルギー原因物質を回避する抗原回避と薬物療法が中心になります。
内服薬
患者様の症状とライフスタイルに合わせた治療を行っております。運転する方、授乳中の方も安心して使用できる内服薬をご提案致します。予防薬としては、スギ花粉飛散2週間前から内服を開始することで、より効果的で通常よりも症状が緩和されます。
点鼻薬と点眼液
花粉症治療としての効果が高く、副作用が少ないため症状や鼻づまり、目のかゆみが強い方には内服薬に加えて処方しております。
コンタクトレンズ使用中でも使用可能な点眼薬もございます。
お気軽にご相談ください。
アレルギー舌下療法
アレルギーそのものを治療することで原因物質(アレルゲン)に対しての体質改善が期待できるアレルゲン免疫療法(根本治療)を当院にて行っております。アレルゲン免疫療法は、100年以上も前から行われている治療法ですが、近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。
「舌下免疫療法」は、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが治療を受けることができます。正しい治療を行うことで、長期にわたりアレルギー症状をおさえる効果が期待できます。症状が完全におさえられない場合でも、症状を和らげ、アレルギー治療薬の減量が期待できます。
脳神経・頭痛外来を初診の方は予約制になります